· 

コロナ前がおかしかったんじゃないかな


コロナは弱毒化していて重症化する人も少なく、また巷ではマスクをしている人の方が少なくなっている今ですが、院内では相変わらずマスク着用をお願いしています。また感染症がある方は、初期診療は院外(車)や待機室の中で、検査を受けていただいてから、必要な方に採血やレントゲン検査をして治療する体制にしています。そうしているのは、コロナ前がおかしかったんじゃないかと思うからです。
「カゼを引いたけど休めない。」「熱があるけど、会社に行かなくちゃ。」「明日は期末テストなので、どうしても行かなくちゃいけないんです。」
5年前までは、幾度このセリフを聞いたかわかりません。でもコロナになって、その状況が一変しました。感染症にかかったら、ともかく家にいろ、人にうつさないようにしろって常識が変わりました。
私は感染症を広めないと言う点では正しいマインドセットだったと思います。感染症の治療の基本は人にうつさないように治ることです。自分はもう治りかけで大丈夫でも、感染力があるうちは人にうつす可能性がある。そしてうつった人がちゃんと治るかはわからないんですよね。
体力の弱った方が、かぜをこじらせてそれからどんどん悪化していったのは、コロナ前から珍しいことではありませんでした。私のクリニックでは、そのようなきっかけの感染症をもらって欲しくないと思っています。そのために、可能な限り空気を分けて、院内で感染症をもらう可能性を少なくしていきたいと思っています。
せっかく良い習慣が身についたのですから、それを継続していきたいです。